2009.07.09

初夏の風物詩:入谷朝顔まつり 2009

私の個人オフィスは台東区入谷(最寄り駅は日比谷線入谷駅。上野の隣)にあります。入谷では毎年7月6日、7日、8日の3日間、朝顔まつりが開催され、「恐れ入谷の鬼子母神」で知られる真源寺の周辺に出店が立ち並びます。

1鉢2000円の行灯作りの朝顔を売っているだけのお祭りですが、いちおう東京下町の初夏の風物詩の1つと称されています。

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会場

真源寺はそれほど大きなお寺ではないので、その境内だけでは、とても出店は入り切りません。そこで、真源寺の前を走る言問い通りの歩道を300mほど占有して使います。言問い通りは東西方向に走る道路ですが、その南側の歩道に朝顔を売る屋台、北側の歩道に屋台(飲食関係)が並びます。

もともと、それほど広い歩道ではないので、そこに屋台が設置されて人が押し寄せると、当然ながら大混雑に陥ります。JR鶯谷駅方面から入谷の交差点までは、普段ならば徒歩7~8分で到着しますが、朝顔まつりの期間は30分以上かかります。

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歩行者天国

午前10時を過ぎると買い物客も増えて、会場周辺はほとんど特売のスーパーの店内の様相を呈してきます。実際、これでは朝顔の品定めもままならないのですが、皆さん"風物詩"ということで慣れっこのようです。

夕方(今年は17:00から)になると、言問い通りが車両通行止めになって歩行者天国が始まります。これで、やっと行きたい方向に自由に移動できるようになります。

それと同時に、道路北側に並んでいる飲食関連屋台が一斉に店を両面展開し始めます。つまり、歩道側だけでなく、車道側にも同じ店を開くのです。こうしないと、歩行者天国を行き来する買い物客に"お尻"
を向けてしまうことになるのです。

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オールナイト

実は朝顔まつりは3日間連続して開催されます。つまり1日目の夜、2日目の夜は原則としてオールナイト営業なのです。もちろん、店を閉めている屋台もありますが、半分くらいの店は開いています。

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地元住民

下町の人は結構、お祭りには積極的に参加します。地元の人も朝顔まつりで毎年、行灯作りの朝顔を買って、自宅や店の入り口脇などに置いています。

ただ、日中は"大混雑"するので行きません。地元の人は、だいたい早朝に行きます。朝6時くらいには、人が集まり始めます。

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夢の後

一夜明けると、街はもとの静けさに戻ります。

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【参考情報】

◆入谷朝顔まつり(朝顔市)公式ホームページ
http://www.kimcom.jp/asagao/

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2009.07.07

東大の i.school

東京大学にすごいコースが出来ました。

◆ i.school
http://ischool.t.u-tokyo.ac.jp/#home

開講に伴い「人間中心イノベーション・シンポジウム」が開催され、IDEOのトム・ケリーが講演します。残念ながら一般参加募集は締め切りのようです。(応募が殺到した?)

「人間中心イノベーション・ワークショップ ? IDEO流イノベーションの真髄を体験!」は、そのIDEOが全面協力して、IDEOメソッドを学べるようです。こちらは、東大の大学院生限定です。

海外ではスタンフォード大学の『 d.school 』などが有名ですが、ついに、日本でも、本当の意味での「デザイン」を学べる教育機関ができましたね。こういう教育機関の出身者が活躍するようになれば、国内でもUCD/HCD的な手法は急速に普及すると思います。

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2009.07.02

UXブッククラブ in IRIYA 参加者募集

人机交互論の著者の樽本です。いつもブログを読んでくださって、ありがとうございます。

以前のエントリーでご紹介したUXブッククラブですが、東京でも情報アーキテクトの人たちが中心になって活動が盛り上がってきているようです。

まだユーザビリティ系の主催者が見あたらないので、差し当たり私が名乗りを上げようと思います。

課題本は『 Subject To Change -予測不可能な世界で最高の製品とサービスを作る 』です。課題本選択の理由や主旨はUXブッククラブのサイトに掲載しましたので、興味のある方はご覧ください。
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UXBC Tokyo 参加者募集ページ

この読書会に参加ご希望の方は以下の手順でお知らせください。


  1. このエントリーのコメント欄に「ブッククラブ参加希望」と書いて投稿してください。「氏名」と「メールアドレス」の記入を必須に設定していますので、ご記入願います。(なお、投稿は公開されません。)
  2. 次に、UXBC Tokyo 参加者募集ページの「参加希望者リスト」に名前を書いてください。(ページ右端の「Edit」ボタンを押せば編集モードに切り替わります。)
  3. 後ほど、お知らせいただいたメールアドレスに対して私からコンタクトさせていただきます。
  4. 参加希望が3~4名集まれば、日程調整を始めます。

では、皆さんと直接お会いして、いろいろ議論できる機会を楽しみにしています。

募集締め切りました。

予定人数に達したので、今回は締め切りました。今後もブッククラブを開催する予定ですので、引き続きよろしくお願いいたします。

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2009.07.01

パスワードを隠す?隠さない?

ヤコブ・ニールセン博士が久しぶりにネット上で大論争を巻き起こしています。

◆パスワード入力の「****」は不要?
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0907/01/news033.html

ただ、ニールセン博士のコラムの全文を読むと、単に「パスワードを隠す( Password masking )べきではない!」という主張ではなさそうです。

  • 通常、UIデザインにおいては慣例に従うほうが良い。
  • ただし、慣例の中には間違ったものがある。
  • その代表例が、「フォームのリセットボタン」と「パスワードのマスク」である。

こういう文脈でとらえると、それなりに説得力はありそうです。

ただ、コラムの中でニールセン自身が提案している「隠すかどうかチェックボックス」の使用には、私は賛同できません。チェックボックスのオン/オフの切り替えは面倒だし、画面要素が増えてゴチャゴチャするだけです。セキョリティとユーザビリティの両立を目指すならば、もっと他にいいアイデアがありそうです。例えば、、、

目隠しシールUI
入力フィールドの上に半透明のシールが張り付いたようなデザインを実装する。半透明なので近い距離(ユーザ本人の位置くらい)からならば、何となく入力した文字が読める。さらに、入力内容を正確に視認したい場合はシールをマウスで移動すればよい。

どうでしょう? ニールセン大先生。

【Alertboxの原文と訳文】

原文:Stop Password Masking
http://www.useit.com/alertbox/passwords.html

訳文:パスワードを隠すのをやめよう
http://www.usability.gr.jp/alertbox/20090623_passwords.html

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2009.06.29

ミスター・ブラウン

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ドイツのプロダクトデザイナー、ディーター・ラムス(Dieter Rams)――彼はブラウン社のデザイン部門で初代チーフデザイナーを務め、40年以上にわたり500を超える製品をデザイン・監修しました。その功績から『ミスター・ブラウン』とも呼ばれています。

そのラムス氏がデザインした製品(実物)を中心とした展示会が府中市美術館で開催されています。

◆純粋なる形象 ディーター・ラムスの時代―機能主義デザイン再考
http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/Rams/index.html

私はプロダクトデザインは専門外ですが、ラムス氏の理念には強く共感を覚えます。展示会場で見たいくつかのキーワードを挙げてみると、、、

Less but Better
ラムス氏が掲げた最も有名なデザイン理念です。「より少なく、しかし(それゆえ)より良い」。
良いデザインの10原則(10 principles for good design)
1.良いデザインは、革新的である。(Good design is innovative.)
2.良いデザインは、製品を実用的にする。(Good design makes a product useful.)
3.良いデザインは、美的である。(Good design is aesthetic.)
4.良いデザインは、製品の理解を助ける。(Good design helps us to understand a product.)
5.良いデザインは、謙虚である。(Good design is unobtrusive.)
6.良いデザインは、誠実である。(Good design is honest.)
7.良いデザインは、長持ちする。(Good design is durable.)
8.良いデザインは、細部に宿る。(Good design is consequent to the last detail.)
9.良いデザインは、環境に配慮する。(Good design is concerned with the environment.)
10.良いデザインは、できるかぎり抑制したデザインである。(Good design is as little design as possible.)
純粋さに戻れ、簡潔さに立ち返れ!(Back to purity, back to simplicity.)
消費者ではなくユーザ
ラムス氏は自社製品の顧客を「消費者」ではなく「ユーザ」と呼びます。決して「消費」されるのではなく、「(愛着を持って永く)使用」されるような製品をデザインするからです。
英国の執事
英国の執事とは「必要ない時は奥にいて、必要な時は近くにいる」もの。デザインもそうあるべきだとラムス氏は語ります。

ところで、冒頭に掲載した入場チケットに印刷されている展示会のタイトルは『Less and More』です。「 Less but better 」とは少し異なります。その意味は、、、


ラムス氏本人のご挨拶では、今回の展覧会のオリジナル・タイトルである「 Less and More 」についての説明がありました。このタイトルは、ラムス氏が尊敬する建築家、ミース・ファン・デル・ローエの「 Less is More(より少ないことはより豊かなこと)」という言葉に触発され、簡単に壊れることのない、永く愛される製品を作ることで、生産量を少なくし、無駄をなくそうという意味を込めたもの。( http://www.vitsoe.jp/ より引用)

【参考情報】

◆プレスリリース(PDFファイル):
http://www.suntory.co.jp/culture/smt/gallery/img/dieter_fuchu.pdf

◆陶然とする機能美、ディーター・ラムス展
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200906240250.html

◆ドイツの巨匠 ディーター・ラムスに学ぶ、真のデザイン
http://moonlinx.jp/headline/product/000451.php

◆Appleのデザインにも多大な影響を与えたプロダクト・デザイナー、ディーター・ラムスに迫る
http://white-screen.jp/2009/05/dieter_rams.php

◆ブラウンのデザイン
http://www.braun.co.jp/designs/index.html

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